友人には血の繋がりのない子供が何人も居る。
血の繋がりこそ無いが、
無論その日に向けての準備も前々から進めているわけで、
12月に入って間もないある日、
友人は別にプレゼントに対する僕の意見など求めているわけでもな
「それにしても毎年毎年マメだよね、
「いろんなモン食わせたいんだよ。
「いや?」
「……は?」
「ほら、皆だいたい本命がいるからさ。僕の出る幕はないの」
「クソみたいな理由だな」
「それにさぁ、別にクリスマスに拘ることないと思うんだよね、
そう言って友人の方を見ると、
「……もしかしてお前クリスマス嫌い?」
「別に……クリスマスそのものは嫌いじゃないよ」
「ハッキリしないな」
「日付が悪いんだよ日付が……僕の誕生日と同じなの」
「それはクリスマスじゃなくてお前の問題だろ、
「そうかもしれないけどさー」
頬杖をついて溜息を吐く。
「お前なら誕生日とクリスマスが一緒とか2倍楽しいとか言いそう
「んー、祝われた事ないからなぁ」
「……」
友人は無言で煙草を取り出し、火をつける。
「あんまりこういうの言わないようにしてるんだけどね、
眼下に広がる浮かれた街の景色から目を背けるようにベランダの欄
「僕を産んだ人……
黙ったまま、友人は相槌を返す代わりに口から細く煙を吐き出す。
「……僕の誕生日は、雪乃さんが僕を産んじゃったことを後悔する日でしかなかった。その上家の外に出れば皆楽しそうな顔をして歩いてる。……家にも外にも、その日は僕がいていい場所なんてなくってさ」
「……そうか」
「だからその日は一人で居ることにしてるんだよ、不意に何か思い出しちゃっても取り繕わなくていいしね。……どしたの、そんな顔しちゃって。勝手に僕がベラベラ喋ってるだけだから別に気にしないでよ」
優しいんだねと笑顔を向ければ返事の代わりに顔に煙を吹きかけられた。